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山形への感想

二胡奏者楊雪の星の基金においての活動は、山形県にあります「障がい者支援施設 すげさわの丘」でスタートしました。

4月30日早朝、上野発の新幹線に愛用の二胡を携え、すげさわの丘のみなさんにお会いする期待感を胸に 新幹線に乗り込みました。列車が東北に向かうにつれ、田んぼ道に残り雪もちらほら、今日は初めてお会いするみなさんに どんな音楽をお届けしようかと、胸を弾ませました。

彼女にとって小学生以来2回目となる山形への訪問。東京とは違う空気感の中、 清々しい気持ちをもって、彼女は車で今回の目的地であるすげさわの丘へと向かいました。

名前通り小山の上にあるすげさわの丘は、 緑豊かな場所でした。

彼女の到着とともに、それまでの曇り空から暖かな日の光が差し込み、まるで彼女の訪れを歓迎するかのようでした。

すげさわの丘の広いイベントスペースに立派なステージが用意されており、 「楊雪二胡演奏会」と毛筆で大書された横断幕が掲げられていました。

ステージに上がり、二胡を取り出し、リハーサルを開始すると、すげさわの丘に初めて響き渡る楊雪の二胡の音色は 澄んだ渓流の流れに合わせる、春風のような優しい響きとなりました。

まだ演奏開始時間までだいぶあるにも関わらず、二胡の音色に誘われて、 イベントスペースには車いすに乗った方たちが集まってきました。

「東京から来てくれたんだね」「いい音色だわ」 「私、今日を楽しみにしていたんだよ」など、 近寄るみなさんに楊雪もすぐに手を止め、ステージから降り、みなさんと握手してあいさつを交わしました。

リハーサルもまるで演奏会の一部のようでした。

本番が始まり、イベントスペースに車いすの方や、ベットに寝たきりの方と、 家族や関係者合わせて70人以上の方が集まりました。

楊雪はこの日の為に準備した、皆さんおなじみの曲や、日本、中国の名曲を演奏しました。

鼻歌や、言葉にならないけれど、一生懸命声に出して歌う方、 二胡の優しい音色と楊雪の暖かな、ユーモアと元気溢れるトーク、 愛らしい笑顔に、会場が彼女と一体になるのにそう時間はかかりませんでした。

演奏後半、楊雪はステージから降りて、一人一人に声をかけ、 握手をすると、観客たちは、涙を流して喜んだり、精一杯声を出したりと、感激もひとしおのようです。

「また来てよ」「NHKのテレビに出てね、絶対観るから」

楊雪は優しさと思いやりに溢れる二胡奏者です。

彼女の演奏と、彼女の行動のひとつひとつ、まわりの人を感動させて、元気を与えるのです。

そして、決してステージの上の人間ではなく、誰に対しても心と心でふれ合える二胡奏者。

会場のすべての人がそう感じとれた事でしょう。

今回彼女はすげさわの丘のみなさんに自らプレゼントも用意していました。それは、色とりどりのパステルペン、 自分が音楽で表現できるように、きっとみなさんもこのペンを使って思うことを表現できる、 そんな想いがこめられたプレゼントです。

パステルペン写真

二胡、音楽、笑顔、ふれあい、優しさ、笑い声、すべてが一緒になって一つの空間を織り出す。

演奏が終わり、名残を惜しむ中、みなさんで記念写真を撮り、また次もすげさわの丘で会えるよう約束をしました。

それは、実に さわやかな お別れでした。

集合写真

慰問演奏する様子が 山形新聞に掲載されましたので参考までに添付しました。

地元紙山形新聞5月5日朝刊へ掲載されました。

山形新聞5月5日朝刊
楊雪ファンクラブ事務局